ゲーム機能付きだから悪いって訳じゃないだろ

なんだこりゃって言うほどじゃないけど、ちょっとへんてこな記事を発見した。

愛知県の東三河農林水産事務所(豊橋市)が不正経理ソニー製のゲーム機能付きのDVDプレーヤー「PSX」を購入していたことがわかった。県は4日に不正購入品の全体を公表した際に「DVDプレーヤー」と説明していた。

 県によると、家庭用ゲーム機のプレイステーション用のソフトも使えるDVD録画機能を持った機器で、事務所の林務課が04年度に6万2370円で購入した。業者に架空の商品を発注してPSXを届けさせる手口だったという。不正調査の際に事務所側が県に「SONY DVDプレーヤー」として文書で報告していた。

 事務所の担当者は朝日新聞の取材に「ゲームとしては一切使っていない。事業の住民説明会の際にテレビにつないで資料を見せるのに使っていた。現在は壊れており、ゲームソフトは一つもない」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/1105/NGY200811050006.html

ゲーム機というだけで悪者にされてる

一瞬、なんだとぉ!!って思っちゃう記事なんだけど、よく考えてみると、そんなことはなさそう。

業者に架空の商品を発注してってあるけど、PSXは正真正銘のハードディスク搭載DVDレコーダー“PSX”ですから、DVDプレーヤーとして発注ってのは、架空でも何でもないと思うんだよね。当時としてはHDD録画できるHDDとしては安価な部類に入っていたわけで、もしかしたら価格的な事も考慮してPSXにしたんじゃないのかな?
ちょっと間違って、所内に家電マニアなんかが紛れていた場合には、ぶっちゃけHDDレコーダーなんて10万超もあり得るわけで、PSXならコストパフォーマンスいい気がする。実際HDDレコーダが業務で必要だったかは分からないけど、必要だったと仮定すれば、これはこれで有り。

ゲーム機は安価なコンピュータとして

ゲームが出来るというだけで、けしからんって考えは浅はかで、過去を見ればゲーム機を色んな方面で使っていこうって動きは数多くあった。
大きなくくりで見れば、ゲーム機といえど中身はコンピュータな訳で、比較的安価で手に入るコンピュータとして、使用したらどうだろうか?というのは、至極当然の発想。

古くは……*1

ファミコンディスクシステムファミコンネットワークなんかがある。

名称 推進会社 内容
キャプテン 郵政省 郵便貯金口座振替
ファミコントレード 野村証券 株式売買・情報・照会
HIT NET NTT ホームバンキング・馬券投票
スタディボックス 福武書店 通信教育
フィットネスシステム ブリヂストン レーニン

任天堂の歴史より引用

はてブを見て、さらに、スーファミ内蔵テレビなんてのもあった。ホテル客室専用スーファミとかもあったのを思い出す。
さらにインターネットに繋ぐ手段として、dreamcastを使うなんてのもあったよね。

さらに先を見ると

今現在、携帯ゲーム機がメインになっていく中で、ゲームソフトはどんどんとゲームメインから、教育やら自己啓発などにシフトをしていっている。今後、これが加速していき業務ソフトにまでシフトが及んだ場合には、ゲーム機という枠だけでこれらの機器をくくるのはナンセンスになってきているんじゃないかな。

携帯電話もスマートフォン化しつつあり、電話、ゲーム機、カメラ、ビデオ、あらゆる家電が片手に収まるような小さな機器に統合されているのだから、行政だってこの流れに逆らうことなく、開発ではなくて消費という面で、後押しをしていくのも悪くはないと思うんだな。

*1:古くはなんて言葉を使ってこれを語るようになったんだなぁ時代の流れは早いなぁ

iPhoneは直感的か否か

前回のエントリを書いている途中にもう一つ森公美子関連のエントリ発見。

それがこれ。
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20081105/1225838099


森公美子に見るムラ社会とガラパゴスケータイ - 狐の王国を受けて、iPhoneは直感的か??って事で語られているんだけども、どうもしっくり来ない。
言っていることはごもっともだと思う。
だけど、私がiPhoneは直感的?って聞かれたら、直感的ですよって答えると思うんだな。

直感的とはいえ多少の前情報は必要

思うに、id:ululunさんやid:KoshianXさんの言っている直感的は私が思っている直感的とは意味が違うんじゃないか?って思う訳だ。
最初っから操作感もなにも知らないのに、感覚だけで全て操作しろって言われたら、そりゃ無理があるよね。ただ闇雲にいじくって、説明書にない操作を見つけていく作業は、マリオゲームで裏技を見つけていく作業と同じだ。そんなことを強いるツールは優れているとは言い難い。

やはり一通りの説明は読んでおくべきだし、何が出来るかを把握しておくことは重要だと思う。
前のエントリでも書いたけども、iPhoneにもキチンとしたクイックスタートっていう説明書が付いてる。これを読めば、基本中の基本である操作ができるようになるはずだ。そして、このクイックスタートの最後には公式マニュアルへのリンクがあり、じっくり読めば操作方法という面では、十分すぎるくらいの説明が満載だ。さらにiPhone内にもしっかりとヘルプへのリンクがあり、読めるようになっている。

そういった配慮がなされているにも関わらず、それさえもせずに、やれ人に教えろだの最悪だの言っている輩にはふざけるな!と言いたくなる気持ちは十分に分かる。ていうか、言ってしまった(-。-)

直感的ってのには違う意味もある

で、、、私が思う直感的ってのは、二つの意味をまぜこぜにして使用している感じがする。

  • 上記のような、操作方法を知らなくても、自然に操作方法が分かる
  • 自分がしたい事と、操作方法が感覚的にイメージできる

上記2種類があると思っている。すなわち直感的な操作感ってやつ。それを考えると、iPhoneは実に良く出来た直感的操作感のツールだと思う。ダブルタップにしろビンチにしろ、実に直感的だ。 これ以上直感的にしろって言ったら、それこそ超能力でも使わない限り無いんじゃないか?って思う程の直感ぶりだ。拡大したい部分をにゅい〜〜〜んと指で広げればそこが拡大するなんて、説明の方法すらいらない程直感的。

iPhoneは直感的という場合には、こういう部分も含めて直感的と言われているんだと思う。

売り文句くらいは調査して購入すべき

世にある製品という製品は全てに売りと呼ばれる部分があり、人はその部分を目的にその製品を買い求めるのが一般的。iPhoneでは直感的操作感が売りの一つになっているのは間違いない。にもかかわらず、件の森公美子はその売りの部分である、操作について一切の情報も無しに買い求めていた訳で、彼女はなぜiPhoneを購入したのか?どんな売りが目的だったのか、例のブログを読む限りでは、さっぱり分からない。 単に周りでちやほやされているからという理由で購入したとしたら、そりゃああいう言いぐさもありだわなと思う。

iphoneの使用にあたっては!かなり暇でiphoneと向き合う時間が沢山ある人が側にいるか?近所、家族、にAiphoneを持って居る人のみの仕様です!

森公美子オフィシャルブログ2008年10月27日

文字が小さすぎで読めないとか文句をブログに書いている暇があるなら、その時間を使ってiPhone関連の情報を探していた方が有意義だと思う。時間は有効に使うべき。


関連エントリ:
http://d.hatena.ne.jp/pbh/20081105/1225854341
http://d.hatena.ne.jp/ymScott/20081105/1225883949
直感的は一般的じゃない - 来兎の研究室
「分からない」という言葉を無視してはいけない - 最終防衛ライン3
iPhone 3Gの批判に残念 - WindowsMobileが好き。でもiPhoneも好き。今はAndroid。。
http://essaysinidleness.net/other/1137.html
続・森公美子は日本の販売的な法律にギリギリな感じでiPhoneを売りつけられたらしい。 - XMLがキライ。
2008-11-05

ガラパゴスが生んだ怪物現る

こりゃひどいわ、早速エントリだって思って、エントリ入れようとしたら、もう既にここで書いてあった(^_^;
森公美子に見るムラ社会とガラパゴスケータイ - 狐の王国
こちらに全く同意するばかり。

で。。。

最悪なお知らせします。
iphoneの使用にあたっては!かなり暇でiphoneと向き合う時間が沢山ある人が側にいるか?近所、家族、にAiphoneを持って居る人のみの仕様です!

森公美子オフィシャルブログ2008年10月27日

おいおい、そりゃ無いだろう。もうこの時点で大いに間違ってますって。
まず、iPhoneを携帯だなんて思って買うことからまず間違ってる。あくまでも道具ね、iPhoneってのはツールだから。iPhoneってのは、自分で物事を調べる事が出来ない人は、買っちゃいけないツールなんですよ。私なんかは買う前に「パソコンを持ってないと満足に使えませんよ、パソコン持ってますか?大丈夫ですか?」ってうるさいくらいに念を押されたんだけど、今はそんなこと無いのか?
相当興奮しているみたいで、iPhoneをAiphoneなんて間違っちゃってるしね(^_^;

PCでそのアドレスに行かないと、今までの電話張拾えないし!

森公美子オフィシャルブログ2008年10月27日

これってどういう意味なんだろう。言っている意味が分からない(-。-)
まぁ確かにアドレスのやりとりは私もかなり試行錯誤したなぁ。といっても、多分彼女はDocomoの機種から転送するのに困ったんだろうな。確か買ったときにそんなようなソフトが添付されてたけど、使ってないからなぁ。この調子だと、最悪全部手打ちで入れるんだろうか? そんなことね〜な、多分誰かにやらせるっぽい。

私の結果ですが、iPodもってるならiphone要らないわ!インターネット観るにしたって、字がちっちゃくて!疲れる!!

森公美子オフィシャルブログ2008年10月27日

って、、、ダブルタップしろダブルタップ!!取りあえず説明書読めって。何のための薄いクイックスタートなんだよ。誰に文句を言っても良いけど、最低数ページのクイックスタートくらいは読もうぜ。そんで、その通りに操作してみろって。そしたらiPhoneの魅力の入り口にたどり着けるんだからさぁ。

他の携帯とiphoneのダメな所ってのがあるんだけど、かなりダメなところが多い!

森公美子オフィシャルブログ2008年10月27日

まぁ、ダメなところは確かにあるよ。でも、それ以上に良いところがいっぱいあるから良いんじゃないか。そこに辿り着く前に「最悪」とか言ってちゃもったいないってば。

もしかしたら全国にこういう人が沢山いるのかも知れないね。だとしたら、そんな人の為に。

  • まずは添付されてたクイックスタートを読むこと。開封の儀式だと思って、一文字たりとも逃さずに読むこと。
  • クイックスタート通りに、全ての操作を試すこと。
  • 「さらに詳しく知るには」のURLを見てみること。知らなかったことがてんこ盛りのはず。
  • これでも分からない事があれば、サポートを試してみる。
  • それでも分からないなら、アップルストアに行ってみるのも有りだ。ソフトバンクよりも充実したサービスが期待できる。

以上の事を試すだけで、iPhoneの魅力にどっぷりと浸かることが出来るはず。
iPhoneを持っている知り合いに聞きまくるのは良いが、やはり迷惑ってもんを考えた方が良い。
パソコン同様、人様の環境をあれこれ考慮しつつ、こういう機器をいじくるのは、想像以上にキツイもんだ。


関連エントリ:
http://d.hatena.ne.jp/pbh/20081105/1225854341
http://d.hatena.ne.jp/ymScott/20081105/1225883949
直感的は一般的じゃない - 来兎の研究室
「分からない」という言葉を無視してはいけない - 最終防衛ライン3
iPhone 3Gの批判に残念 - WindowsMobileが好き。でもiPhoneも好き。今はAndroid。。
http://essaysinidleness.net/other/1137.html
続・森公美子は日本の販売的な法律にギリギリな感じでiPhoneを売りつけられたらしい。 - XMLがキライ。
2008-11-05

裏基準で選考しなければならなかったわけ

http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20081030/1225341851

こちらのエントリを読んだけども、どうも納得いかない。
確かに言っていることは正論だ。だけど、それでもそうせざるを得なかった理由があるからこうなったんじゃないか?
安易に批判するだけはちょっと賛成出来ない。

はてブを見る限り、見た目で不合格ファック!!凸(`、´メ)な書き込みが目立つが、俺的には頑張れ神田高校とエールを送りたいと思う。

苦肉の策だった可能性あり

聞くところによると、この学校は相当な悪評高い学校だったらしい。卒業生が入学時の半数になることがあるほど退学者が多く、それこそ、もうどうにもならない状況だったことが分かる。だから、どうにかして卒業生の数を増やしたいというのが教員全体の大目的としてあったわけだ。

入試の選考基準が内申と面接だけなのを見ると、筆記テストをしても役に立たないレベルの生徒が主な対象だったと憶測する。*1結局あの区域のいわゆる落ちこぼれを一手に引き受けていた学校と見受けられる。
そんな学校が受け入れ生徒のレベルをあげるとしたら、まず思いつくのが、テストを実施して合格基準を上げる事だ。これにより一定水準の学力に合格者が制限されることになるが、これではただ単に、ちょっとお勉強が出来る生徒を選んだに過ぎず、中途退学するような問題児をふるいにかけることにはならない。

次に内申を重視した選考基準にしてみる事だけども、これが実のところ役に立たなかったんじゃないだろうか?役に立っていたら、調査書(86%)という基準ならば、改善が見られたはず。これで改善が見られなかったと言うことは、内申書が役に立っていなかった可能性が大。

テストじゃ素行は判断不能。面接じゃ普段の素行は見られない。内申はあてにならない。こんな八方塞がりの中で出てきたのが、今回の抜き打ち検査じゃないだろうか。

このくらいは許容範囲と思っていた可能性あり

とはいえ、当の学校側はこれを明らかな不正行為としては認識はしていなかったんじゃないか? 嫌、な〜んとなく悪い事だとは思っていながら、ローカルルールとして許容範囲だよな程度に思っていた気がする。 本当に不正行為なんだと分かっていたら、職員会議なんかせずに、校長と数名の責任者だけで内密に決めたんじゃないだろうか? それをしていないって事は、やっても当然OKって認識だった可能性がある。
そもそも「調査書(86%)と面接(14%)を合否判断の基準とする」とあるから、これらを基準とするわけで、これしか判断材料にしませんよとは全く書いていない。あくまでも「基準」なんだから、基準からぶれている部分があって当然なわけだ。 「基準」て言葉の定義は確かそう言う事だよな。故に不正じゃないんじゃね?って考え方だ。

身なりくらい整えるのが当然だと思うぜ

世間一般として、願書提出から受験に至るまで、自分の志望校に出向くときには、それなりの身なりと所作が要求されてしかるべきという考え方が根強い。
マスコミの報道からは、不合格にされた生徒が、どの程度の身なりだったかは分からないが、内申と面接を考慮しても、許せないレベルだったと推定するのが、普通だろう。

はてブでは、「生徒は教育を受ける権利がある!」な〜んて権利を振りかざしている奴が居たりするけど、高校が義務教育じゃないし、高校に入りたいなら、権利を振りかざす前に、自分の身なりを正せと(-。-) とりあえず身なりを整えるのが教育を受ける前の最低限の義務だろと(-。-)

重箱の隅をつつくようだけども

願書受付日のチェックで撥ねることになるのであれば、そもそも願書の受付を拒否し、選抜試験を受けさせなければいいのである。一度願書を受理し、選抜試験を受けさせた以上、何があっても選抜試験に用いると定めた基準以外で判断してはならない。

この部分にも異論がある。
聞くところに依ると、合否の判断は、調査書と面接に加えて、願書受付日のチェックを含めて、最終的に職員会議にて決定したとあるから、願書受付だけで撥ねるというのはおかしい。
逆に、このことから、裏基準を設けていながらも、高校側はあくまでもキチンとした手続を経て、合否を判断していた事が伺える。いたずらに「見た目が悪いじゃん」とか「個人的に嫌」的な理由だけで判断していた訳ではないと思われる。 ていうか、思いたい。

同情しちゃうよ(-。-)

さらに学校側の同情を集めるのは、やはり地元住民の声だろう。どことは言わないが、あちこちの掲示板やらマスコミの報道を見る限りでは、地元住民の意見は神田高校GJという声が大多数だ。 それだけ、地元からも敬遠されていたわけだ。なんでも、教師がお昼の出前を頼むと、「神田は勘弁m(__)m」と断わられることもあったそうじゃないか。
一度地に落ちた学校の評判を上げるのは至難の業なのに、それを現状そこそこの評判まで押し上げた、高校教師並びに校長の苦労は並大抵の物ではなかったと思う。

そもそも、こんな選考基準を設けなきゃならないほどに、あの地域の教育は危険な状態にあるって事な訳で、どちらかというと、責められるべきは頼りにならない内申書であり、義務教育であった中学校、小学校であり、躾がなっていない親なんだと思う。別に高校は義務教育じゃないわけで、その高校に入学するにふさわしくない学生には来て貰わなくて結構なんだよな。ふさわしくない生徒を不合格にした事で、更迭されちゃった校長ってのもなんだか不憫だ。

今回は裏基準が問題になったわけで、次からはきっちりと、「当校の選考には裏基準あります。何で落とすか分かりませんよ。」と明記した上で頑張ってもらいたいと思う。*2


追記:
コメント欄より

ところで頭髪・服装自由化している高校の存在はご存知でしょうか? ぼくの出身校は進学校でしたが、腰まで髪伸ばしている茶髪のアマチュアギタリストとかが普通にいました。ぼくも一時期はかなり髪長かったですね。少なくとも「それなりの身なりと所作」はすべからく要求されるものではないんです。だいたい、服装の自由化が少しずつだけれど着実に進められているくらいなんですから。

これですが、私は服装の自由化に反対でもないですし、見た目だけで人を決めつけるのは良くないと思っていますよ。
私も学生時代はバンドを3つ掛け持ちするバリバリのバンドマンで、そのうち一つはヘビメタバンドで、髪の毛をおっ立ててました。それでも進学校だったので服装などには滅法厳しかったので、学校内では髪の毛はきちんとしていました。好きなバンドの事に関しては誇りを持っていたので、態度や服装で文句を言われ、バンドのせいにされるのが嫌だったので、学校では規範から外れた格好は絶対にしませんでしたね。
服装自由な学校はその学校なりに、厳しい学校は厳しいなりに対応すれば良いんです。それなりの身なりと所作とはそういう事です。全てに厳しくあれと言っているわけではありません。


参考記事:
http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20081030/1225341851
http://www.asahi.com/national/update/1028/TKY200810280363.html
茶髪受験の件 - いつか作ります - 断片部
http://d.hatena.ne.jp/dropdb/20081029/1225247594
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081028-00000113-jij-soci
正論と現実の間をどうやって埋めていくかが - 発声練習

*1:違ってたらすんまそん

*2:憶測ばかりで申し訳無いけど、頑張ってきた先生方には、やはり同情してしまうよ。

フィンランドはやっぱり凄いなぁ。

フィンランドの5年生が作った議論のルール 負けまいとする心でしょう!

その中に、フィンランドの小学5年生が自分たちで作ったという
議論における10のルールというものがあった。
すごいので紹介。

このルールをやぶる人がいたら、班長が「それルール違反だよ」と指摘するらしい。


1. 他人の発言をさえぎらない
2. 話すときは、だらだらとしゃべらない
3. 話すときに、怒ったり泣いたりしない
4. わからないことがあったら、すぐに質問する
5. 話を聞くときは、話している人の目を見る
6. 話を聞くときは、他のことをしない
7. 最後まで、きちんと話を聞く
8. 議論が台無しになるようなことを言わない
9. どのような意見であっても、間違いと決めつけない
10. 議論が終わったら、議論の内容の話はしない

フィンランドの教育は凄いとは聞いていたけども、なるほど、こういうところに重点を置くってところが凄いよな。なんていうんですかね、勘所って言うんでしょうかねぇ。日頃当たり前に行われている物事の中にも、ルールだったりコツだったりってのがあって、それをきちんと踏まえている人だと、複雑なことも理路整然となって、分かりやすくなったりする。議論にもそう言う物があって、それを守ることで、議論がスムーズになったり理解度が上がったりするわけだ。

他人の発言をさえぎらない

これ、超重要だよね。
このエントリを見て真っ先に思い出したのが、テレビ朝日の某番組*1。政治家やら評論家達が沢山出てきて、議論を交わすわけだけども、これがもう酷いのなんの。

これは先日の話だけども……

私自身この番組を見るのは好きな方だから、先日もこの番組を見ていた。でも子供達はこの番組に興味がないもんだから、私が見ている脇で子供同士ぺちゃくちゃとおしゃべりをし始める。だんだんと番組内での議論がヒートアップしてくると同時に、なんだか子供達のしゃべり声まで混ざってきて、何が何だか分かんなくなったんで「うるさいよ!!ちょっと黙ってくれ」って言って子供達を黙らせた。 だけども、なんだか議論がストレートに頭に入ってこない、そのうちまたうるさいなぁって思って、子供達に「うるさい!」って言おうとしたら、子供達はしゃべってないんだよね。
そこでようやく気がつく。うるさいと思っていたのは、子供達じゃなくて、番組の中での議論そのものだって事に。 議論の途中でなんだかんだ脇から色んな人がしゃべるもんだから、肝心の発言者の言っていることがぼやけちゃう。議論を商売にしている政治家があんな議論をしているんだから、日本の子供達がディベート上手になるわけがない。

あの番組を見ていると、他人の話を遮らない時の方が少ない感じがするもんな。 どうにかしてくれ。

どのような意見であっても、間違いと決めつけない

これも超重要。特に国会議員さんね。
まず野党も与党もお互いの言うことを何でもかんでも反対しすぎだよ。国を良くしたいっていう大目標は一つなんだから、そんなにお互いをけなし合っていても意味ないよ。もっと協力をすれば良いのにって思う事が多いよな。*2
相手の言うことを尊重し、お互いに考え直すことで、より良い意見が出てくるってもんだよ。それが真の議論だよ。

議論が終わったら、議論の内容の話はしない

そして最後にこれね。
どんなにヒートアップしたとしても、それは議論の中でのこと。これはスポーツと通じる物があるね。これを徹底しておかないと、それこそどこかの国じゃないけど、議論がヒートアップして傷害事件になっちゃうなんてこともあるから。
どんなになっても、議論が終わったら恨みっこ無しねってのは重要ポイントだと思う。

てことで、とりあえず、この10か条を国会議員の皆さんへ配りましょうかね。
誰か各議員さんへ一斉にメール配信でもしたらどうだろか?

*1:二つあるけどどちらも似たようなもんさ

*2:なんか最近の民主党は政権を取りたいだけで話を進めているみたいで、なんだか国民のことを考えてるのか疑問だったりするんだよねぇ

うどん屋は客商売をしているんであって、お客を喜ばす商売をしてるんだからね

http://fsokuvip.blog101.fc2.com/blog-entry-1005.html

本当に空気読めない奴ばっかりでビックリする。
うちは昔からある地元民向けのうどん屋なんだけどさ、クソスイーツ雑誌に載っちゃった後からバカばっかり来るようになった。
ダシうすーい!とか自分は客だから偉いみたいな奴ばっかり。
露骨に嫌な顔はせずにそれとなくどこから来たか聞くと全部関東。
常連の席に構わず座っちゃうし、閉店間際でも悪びれた様子もなく座る。
挙句のはてに「京都ってもっと古い建物いっぱいあると思ってたー。がっかりー」とかね。俺らは普通に住んでるんであって、お前を喜ばす街作ってる訳じゃないからね。
クソ関東人は醤油みたいなダシ飲んで高血圧になって死ね。
大阪人の方がまだましだわ。

とりあえず、客商売は辞めた方がいい。
まぁ、態度の悪い客ってのは何処にでもいるわけだけども、それをさっ引いたとしても、この発言は客商売をやっている人には言ってはならない一言だ。

クソスイーツ雑誌に載っちゃった後からバカばっかり来るようになった

そのクソスイーツ雑誌ってのは勝手に記事を載せたのか? 普通は許可を取って写真取って、インタビューして載せるんじゃないか? もしそれを分かっていて載せたなら、自業自得だろ。 自分が掲載を認めたんじゃないとしたら、掲載を認めた奴をとりあえず責めるべき。

自分は客だから偉いみたいな奴ばっかりだ

それってのは自分の店のサービスが行き届いてないから、そう感じるんじゃないか?
そもそも、サービスの行き届いている店では客はわがままを言う必要がないし、偉ぶる事もない。サービスが至らないから客の態度もそうなるんだろう。
さらに、店側の客に対するサービス意識の低さから、客が偉そうに感じてるんじゃないだろうか?客にサービスをする気持ちがあれば、客が多少無理な事を言っても、それは威張っていると感じないだろうが、その意識が低ければ、とうぜん「なに威張ってるんだ?」となるだろう。
私はこの発言から、この店はかなりサービスが悪いと想像するよ。

常連の席に構わず座っちゃうし

これもサービスの悪さが出てる。
まずサービスの行き届いている店なら、自ら席に座ろうとする暇もなく案内役が駆けつけて挨拶をするだろ。もし手が一杯で、直ぐに行けないとしても「ご案内しますので、お待ちください」と一言で済む話しだ。万一、それができないなら。店に入って直ぐの所に、札でも立てておけって話しだ。

閉店間際でも悪びれた様子もなく座る

当り前だろ、閉店間際すなわち開店中って事だ。 お前の所は開店中のいつから、入店お断りなんだ? そろそろ終わりそうな空気を感じながら入らなきゃならないのか?
普通はラストオーダーの時間くらいは設定しておくもんだ。 っていっても、うどん屋だろ?それこそ閉店間際に入ったって、何の問題もないだろ。 客商売をしているなら、閉店時間が過ぎても客がいる限りは極力営業を続けるのはサービスってもんだ。物には限度があるけど、出来る限りそうするのが普通なんだよ、普通。

俺らは普通に住んでるんであって、お前を喜ばす街作ってる訳じゃないからね

なら観光地と名乗るのは辞めた方が良い。
今度からCMでも「そうだ、京都に行くのはやめよう」って流しておくれよ。
京都が観光地やめたところで、こちらは全くもって困らないから、勝手にして欲しい。

うどん屋は客商売をしているんであって、お客を喜ばす商売をしてるんだからね。

どこで誰を相手にしようが、やっぱりサービス業はサービスが命だ

件のエントリとは違うが、やはり商売はサービスが命だよなって思わせるエントリがこれ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20081022/174771/

正直、遙さん自体はフェミニズムが過ぎるので、あまり好きではないけども、このエントリでは「そうだよなぁ、やっぱサービスが命だよな」って思わされた。
これはたまたまパナソニック関連の人だったってだけの話かも知れない。昨今のサービス業は、とかく業務が画一化というかドキュメント化されてしまっていて、従業員のそれぞれの判断で物事を動かす機会が減ってしまったから、なかなかこういった人情味あふれるサービスを受ける事がめっきり少なくなった気がする。それでも、やはり商売をやっている以上は、客商売でなくてもサービス精神あふれる対応をお得意さんやお客さんにしていきたいと思う今日この頃。

つ〜わけで、冒頭のエントリのうどん屋さんは、とっとと商売やめてくれ、頼む。
じゃないと、おちおち京都でうどん食べられないからさぁ。

大切な子供を安易にネットコミュニケーションに晒すな

10代のネット利用を追う: Yahoo! JAPANが子どもたちに教える、ネットの“5つのルール”を見て、ふと思ったこと。

「10代のネット利用を追う」って事で、子供のネット利用に関する題材を色々と取り上げていて、子供を持つ親としては非常に興味深い。

今回はこの記事がどうこうという訳でなく、大きなくくりとして子供がネットを利用するってのはどうなのさ?ってところに引っかかった。
今では、小学校でも「ネットなどで調べてきて」みたいな宿題が出る位、子供の世界にもネットは浸透してきている。もう子供達にとってもネットはあって当然の存在なんだろうと思う。

ただ、これってどうなの?って思うわけだ。
人が処理できる情報量ってのは、年齢と共に増えていく訳で、小学生の頃からこんな情報の海に投げ込まれても、それを処理していく能力ってのは無いんじゃないだろうか?
せいぜい図書館で調べて、めぼしい本を探し、そこから抜粋する位が限度じゃないだろうか?

何でもそうだが、小学生には小学生にふさわしい量とか大きさってのがあって、その中でいかに工夫していくか、やっていけるかを色んな方法で学ぶべき。

例えば、遊び場や行動範囲。
幼稚園の頃は自分の家の周りの区画を一周するだけでも、相当な冒険なはずで、家の周りに何があるかを、隅から隅まで這いつくばるようにして遊び、色んな物を見つけた。
私の家は神社の裏で、幼稚園の頃はその神社と家の前が世界の全てだった。
でも、その神社は隅から隅まで知っていて、縁の下には地蜘蛛や蟻地獄の巣がどれくらいあるかも知っていた。
その神社を通り抜ける人も、大体知っているから、ちょっと怪しい見かけないような人が来れば、友達同士で「誰だあれ」なんて話にすぐなったりした。
体力測定もその神社でやった。
ちょっとしたブランコがあり、そのブランコから飛び降り競争で、誰がどの辺まで飛べるかも分かったし、自分が日に日に遠くへ飛べるようになるのも、実感したもんだ。

小学生1年になると、ちょっと足を伸ばして、近所のお友達の家や川の土手へ虫取りやザリガニ釣りをしに行くようになる。
友達も圧倒的に増え始め、知っていることも格段に増える。
こうやってだんだんと行動範囲を広げると共に、自分が処理できる情報量も増えていくんじゃないか?と思う。

調べ物の宿題なんかも、最初は家族に聞いてみましょうみたいなので、そのうちに近くのお店に聞きに行くみたいのが出てきて、図書館で調べましょうとかになるわけだ。
それこそ学校の図書館にだって相当な量の情報があるわけで、それを調べるのだってかなりの勉強になるはず。

そういう手作業で情報を選び出し、自分で整理できるようにならないと、次の段階にはいっちゃダメな気がする。
それすら出来ないのに、いきなりネットの情報の荒海に投げ出されても、それをどう処理していったらいいのか?情報過多になって、上手く処理できるわけがない。

人間関係についても同じだ。
小さい頃は周り数人のコミュニケーションから始まって、小学生、中学生となるに従って、多くの人とコミュニケーションが取れるようになるわけだ。
今では中学生がSNSなんかで何百人っていう人数とやりとりをしていたりする。
クラスでのコミュニケーションにさえ手に余ってどうにもならない子が、SNSなんかでまともにコミュニケーションが取れるはずもない。

携帯のSNSによる事件などを見るにつけ、そりゃ当たり前だわなと思いつつ、うちも気をつけないとなぁと思う次第。

確かに、安全って言われている日本でも、最近の凶悪事件は怖いものがあり、子供に携帯を持たせた方が安全?って思ったりもするが、メール機能がある携帯は持って欲しくないというのが本音。 ま、当然子供はそんなのじゃ嫌って抵抗するんだろうけどね。 だからまだまだ持たせるつもりは無いけどね(-。-)

携帯、インターネット、確かに便利にはなったけど、子供が健やかに育つには無い方が良いよ。 全く。

フィルタリングソフトやらなにやら色々あるけど、子供がネットに触れようと思えば、どんな形であれ危ない情報には簡単に触れられる状況ってのは変わらないわけで、そこから守っていけるのは、やはり親しかないと思う。

子供にしっかりとネットとの付き合い方を話し、家族共通意識として理解させる事が何よりも重要なのかもしれない。



追記:
とか書いて、アップしたら、2chの博之氏がこんな事言ってた。
全く同意。
2ちゃんねるの管理人、西村博之が独占激白!「子どもにインターネットは必要ない!」 - シネマトゥデイ