ゲーム機能付きだから悪いって訳じゃないだろ
なんだこりゃって言うほどじゃないけど、ちょっとへんてこな記事を発見した。
愛知県の東三河農林水産事務所(豊橋市)が不正経理でソニー製のゲーム機能付きのDVDプレーヤー「PSX」を購入していたことがわかった。県は4日に不正購入品の全体を公表した際に「DVDプレーヤー」と説明していた。
県によると、家庭用ゲーム機のプレイステーション用のソフトも使えるDVD録画機能を持った機器で、事務所の林務課が04年度に6万2370円で購入した。業者に架空の商品を発注してPSXを届けさせる手口だったという。不正調査の際に事務所側が県に「SONY DVDプレーヤー」として文書で報告していた。
事務所の担当者は朝日新聞の取材に「ゲームとしては一切使っていない。事業の住民説明会の際にテレビにつないで資料を見せるのに使っていた。現在は壊れており、ゲームソフトは一つもない」と話している。
http://www.asahi.com/national/update/1105/NGY200811050006.html
ゲーム機というだけで悪者にされてる
一瞬、なんだとぉ!!って思っちゃう記事なんだけど、よく考えてみると、そんなことはなさそう。
業者に架空の商品を発注してってあるけど、PSXは正真正銘のハードディスク搭載DVDレコーダー“PSX”ですから、DVDプレーヤーとして発注ってのは、架空でも何でもないと思うんだよね。当時としてはHDD録画できるHDDとしては安価な部類に入っていたわけで、もしかしたら価格的な事も考慮してPSXにしたんじゃないのかな?
ちょっと間違って、所内に家電マニアなんかが紛れていた場合には、ぶっちゃけHDDレコーダーなんて10万超もあり得るわけで、PSXならコストパフォーマンスいい気がする。実際HDDレコーダが業務で必要だったかは分からないけど、必要だったと仮定すれば、これはこれで有り。
ゲーム機は安価なコンピュータとして
ゲームが出来るというだけで、けしからんって考えは浅はかで、過去を見ればゲーム機を色んな方面で使っていこうって動きは数多くあった。
大きなくくりで見れば、ゲーム機といえど中身はコンピュータな訳で、比較的安価で手に入るコンピュータとして、使用したらどうだろうか?というのは、至極当然の発想。
古くは……*1
ファミコンディスクシステムのファミコンネットワークなんかがある。
名称 | 推進会社 | 内容 |
---|---|---|
キャプテン | 郵政省 | 郵便貯金口座振替等 |
ファミコントレード | 野村証券 | 株式売買・情報・照会 |
HIT NET | NTT | ホームバンキング・馬券投票 |
スタディボックス | 福武書店 | 通信教育 |
フィットネスシステム | ブリヂストン | トレーニング |
任天堂の歴史より引用
はてブを見て、さらに、スーファミ内蔵テレビなんてのもあった。ホテル客室専用スーファミとかもあったのを思い出す。
さらにインターネットに繋ぐ手段として、dreamcastを使うなんてのもあったよね。
さらに先を見ると
今現在、携帯ゲーム機がメインになっていく中で、ゲームソフトはどんどんとゲームメインから、教育やら自己啓発などにシフトをしていっている。今後、これが加速していき業務ソフトにまでシフトが及んだ場合には、ゲーム機という枠だけでこれらの機器をくくるのはナンセンスになってきているんじゃないかな。
携帯電話もスマートフォン化しつつあり、電話、ゲーム機、カメラ、ビデオ、あらゆる家電が片手に収まるような小さな機器に統合されているのだから、行政だってこの流れに逆らうことなく、開発ではなくて消費という面で、後押しをしていくのも悪くはないと思うんだな。
*1:古くはなんて言葉を使ってこれを語るようになったんだなぁ時代の流れは早いなぁ